TOPページ > 鍵の用語集・基礎知識 > は行 百万変換ダイヤル錠
100万変換金庫は固定変換金庫とはまったく構造が異なり、別物と考えてください。それではなぜ100万変換金庫と言うのでしょうか。固定変換金庫のディスク切り欠き位置はその名の通り可変できません。しかし、100万変換金庫は自分で任意に変更することが可能です。しかも、1メモリ単位でディスクの1枚目から3枚目が変換可能なので実質00〜99の100通り、ディスクが3枚なので100×100×100=100万通りになるわけです。100変換金庫の場合、ドライビングディスクは07〜11と固定で決まっており、番号変更は行えません(一部同パターンでの変更が可能な金庫もあります)。ダイヤルの合わせ方はまったく同じですが、固定変換金庫は切り欠きをすべて合わせた後、その切り欠きにボルトバーが入り込む形になりますが、100万変換金庫の場合、完全な箱錠になっており、ボルトバーの移動を阻むカンヌキが出て、ダイヤル番号を合わせることによりカンヌキが下がる仕組みになっています。100万変換金庫と固定変換金庫の見分けは、レバーもしくは鍵でテンション(解錠方向へ負荷)を掛けながらボルトバーが落ち込む感触のあるなしで判断できます。ほとんどの場合が破壊などによる不正解錠対策の為リロッキング装置を設けています。