TOPページ > 鍵の用語集・基礎知識 > か行 金庫解錠方法(ダイヤル錠)
金庫の解錠依頼で番号はわかるけど開かない、という依頼をよくいただきます。実際に壊れている場合は仕方ありませんが、金庫の操作方法がわからない、もしくは間違っている為に開錠しない場合も少なくありません。鍵屋さんを呼んで作業してもらうと少なからず料金が発生してしまいますので、ダイヤル錠の開錠方法を改めて説明させていただきます。まず、基本的に3枚羽(3枚座)、4枚羽(4枚座)と開錠方法は一緒ですので4枚羽(4枚座)で説明させていただきます(羽(座)の数だけ番号のパターンがあります、4枚羽(4枚座)は4パターン、3枚羽(3枚座)は3パターン)。 番号がわかる場合、お手元に数字がある場合はメーカーのオリジナルの紙があれば右へ4回○○、左へ3回○○、右へ2回○○、左へ1回○○と記載されているはずです。開け方は単純にこの通り回していただければ開きます。まずは番号が記載されている紙とメーカー名(金庫正面に記載されている事がほとんど)が一致しているでしょうか?メーカー名が違う場合はまず開きませんので違う番号を探すか、諦めてください。次に一番最初に回し始める際に0から始めたり、お目当ての数字を左に回してから始めたりする方がいらっしゃいますが、場合によって開くこともありますが間違った方法になります。 まず最初はどの数字から始めてもかまいませんので今指標が差している数字から始めましょう。仮に数字を「右へ4回90」「左へ3回50」「右へ2回30」「左へ1回10」とします。今どの数字を指しているかは関係ありません、この場合は右にダイヤルを回し始めて最初に90がきたところで1回となります。最初から90の上にある場合は念の為に無視して一周回してから1回とカウントしましょう。もしかすると左へ回して合わせた数字かもしれないからです。実は一番最初の右へ4回という数字だけ4回以上であればかまわないので、慣れてきたら右へ4周以上ぐるぐる回した後にそのまま数字を合わせても問題ありません。次に「左へ3回50」ですが、右へ4回目(もしくは4回目以上)の90でストップしているところから左へ回します。左へ回していく中で50が3回目のところで確実に止めてください。それまでの1回目と2回目は通過させるだけでかまいません。次の「右へ2回30」も同じように、50で止まっているところから右へ回していき2回目の30がきたところで確実に止めてください。同様に「左へ1回10」も左へ回していき1回目(最初)の10がきたところで止めてください。そこでカギ、もしくはレバーを回すと開錠になります。注意しなければいけない点は最初の「右へ4回」は、4回以上であれば何周回してもかまいませんが、次の「左へ3回」以降は確実にその回数で止めなければいけないという事です。間違えて通り過ぎてしまった場合は最初(右へ4回)からやり直しとなります。3メモリ程度の誤差であれば開錠できる場合もありますが、基本的には最初からやり直しです。3枚羽(3枚座)と呼ばれる固定変換ダイヤル錠は数字が3つしかありませんので「右へ3回」「左へ2回」「右へ1回」で開錠となります。構造は全て4枚羽(4枚座)と同じですのでダイヤルを上記のとおり回しても開かない場合はプロの鍵屋さんに相談してください。無傷で開けられる場合、穴を開けなければいけない場合、ダイヤルやシリンダーを破壊しなくてはいけない場合、など様々な方法がありますのでまずはご相談ください。